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ネットニュース編集者・中川淳一郎氏が語る“SNSの未来” [芸能]

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 電車に乗れば、熱心にスマホをしている乗客ばかり。飲み屋でもスマホを手放せず、メールやLINEの着信音にはすぐ反応。返事を書くことばかりに気を取られ、仕事も付き合いも二の次に……。こんなスマホ中毒者に「ネットのバカ」の著者、中川淳一郎氏が告ぐ! SNSのブームはもう終わりだ。

■SNSで何百人もの友達をつくる無意味

――昨年12月、LINEで知り合った少年にふられた女子中学生がブチ切れ、仲間20人で少年ら13人を集団暴行する事件がありましたね。三鷹の女子高生もフェイスブックで知り合った男に付きまとわれて殺された。スマホ中毒という言葉がありますが、ネット社会って、果たして成熟しているのか、それとも、いびつになっているのか。この辺りはどう思われていますか?

 ソーシャルネット(SNS)って、いくらでも自分を格好よく見せられるんですよ。勝手にプロフィルをつくって、イケメンの写真を載っけてね。そもそも、SNS上では、自分にいいことしか書かないわけじゃないですか。三鷹の犯人は関西の有名私大の学生だと偽っていた。人間を見る目がない若者が、そういう情報を信じてしまう。ここがSNSの怖さです。LINEの事件も、知り合いの知り合いみたいな形で紹介され、電話番号とか交換し、楽しく会話しているうちに、付き合ってもらえると勘違いした。SNSというのは本来、出会うべきじゃなかった人もつなげちゃうんですよ。

――出会い系という言葉、そのものですね。

 セックス目的の出会い系であればいいんです。でも、そこで恋人や真の友達を見つけようとなると違うと思いますね。プロフィルはどうにでもつくれるわけですから。ネットの情報で人格、人間性は判断できないし、真の人間関係は築けませんよ。

――そういう勘違いは大人にもありますね。SNSで友達を増やすことばかりを考えている大人がいる。そういう友達に反応することを最優先する。そうしたつながりが人脈だと勘違いしている人々です。

 そうそう、彼らは週に何十時間もスマホをいじっているでしょう? そんな時間があれば、リアルな友達と飲みに行けばいい。オレの中には40人の法則というのがあって、過去を振り返ってみて、だいたい30~40人くらいとしか日常的には付き合っていないんです。SNSで友達を何百人と増やすことよりも、自分の周りの30~40人を大事にする方が大切ではないか。例えば、金に困っているときにSNSの友達が助けてくれるだろうか。そりゃ、中には金を振り込んでくれる人もいるかもしれないけど、そういう浅い付き合いの人に金を出させるのはおかしなことです。窮地に助けてくれるリアルな人間関係こそを大切にすべきですよ。人間の時間は有限ですから、SNSにかまけていると、リアルな人間関係がおろそかになる。それが果たしていいことなのか。

■孫正義氏もツイッターを更新しなくなった

――それなのに、世の中、スマホが氾濫し、SNSは過熱する一方に見えます。

 オレは変わっていくと思いますよ。孫正義さんとか勝間和代さんとか、ツイッターを熱心に更新しなくなったんです。一時期、SNSを礼賛した人が撤退し始めている。SNSの利用価値を冷静に判断するようになってきたのだと思います。

――SNSはもう廃れる?

 というか、正しい利用方法を考えた方がいい。それは宣伝ツールと割り切ることです。企業でも個人でも。新しい本を出す、イベントをやる、その際、集客やアクセスを増やすために使えばいいんです。一般人が情報発信して何かトクするんですかね? 世の中、脱ネットに行くんじゃないかな。

――中川さんはSNSやめたんですか?

 オレは酔っぱらいだからツイッターとかで暴言を書いちゃう恐れがあるんですよ。名誉毀損とかしかねないんで、いまはイベントの告知くらいにしています。

――ネット社会の在り方もそろそろ、変わってきそうですね?

 電車の中でも便所の中でもスマホを見ている人だらけ。それって、相当な機会損失ではないか。なぜかというと、みんながスマホで見ているサイトって、だいたい一緒なんですよ。2ちゃんねるのまとめブログとか。ニュースはヤフーとかLINEニュースとか。だから、会議とかやると、みんなが同じ知識を持っている。誰のブログが炎上したとかね。ニュースソースはみんな同じ。ネット上では面白いモノが勝つ。それが話題になって、みんなが読む。じゃあ、何が面白いのかというと、芸能情報、炎上情報、巨乳の写真。いわゆるゴシップネタですよ。そこに知的なものは多分ない。そんな情報をみんなが寸暇を惜しんで読んでいる。それで、知識の差別化ができるのだろうか?

■ヒマな人間が支配する異常な世界

――テレビが出てきた時に大宅壮一が言った「一億総白痴化」を思い出しますね。

 しかもネットでは正義が勝つんじゃなくて、声がでかい方が勝つ。去年、あちこちの店でアルバイト店員が冷凍庫に入った写真をアップして、袋叩きにあったでしょう? 叩く流れができるともう擁護できなくて、学校に通報し、退学にさせて、店が潰れるまでやったりする。そこまでいじめなくてもいいじゃないか、と思うところまでエスカレートしてしまう。そういう流れをつくっている人はヒマで、たくさん時間があって、何回もネットに書き込める人たちです。そういう人がネットでは勝つ。ネット右翼も同じで、反中国、反韓国の本についてアマゾンのカスタマーレビューは星5つだらけ。そのレビューが参考になったという割合が異常に高い。明らかに流れがつくられているのがわかります。他者の人生に影響を与えたいと考える人が多過ぎる。

――そうした偏った風潮が少しは是正されていくと?

 今後のキーワードは微配慮、無関心だと思います。これまでは過剰配慮、過剰関心だった。それが変わっていくと思う。くだらないこと、バカなものには関心を示さない方がいい。強引にコミュニケーションをつくろうとしない方がいい。それでトラブルに巻き込まれたり、神経をすり減らすくらいならば、無関心の方がいい。そんな時代になっていくのではないか。そりゃ、人間は他人に配慮すべきだし、関心を持つべきです。しかし、いまのネット社会で人々は正しい距離感を掴めていない。だったら、無関心の方がマシです。皮肉な言い方ですけどね。ひょっとしたら、スマホの普及も頭打ちになるかもしれませんよ。

◇なかがわ・じゅんいちろう 1973年生まれ。一橋大卒、博報堂を経てネットニュース編集者に。「ウェブはバカと暇人のもの」(光文社)、「ネット右翼の矛盾 憂国が招く『亡国』」(宝島社)、「ネットのバカ」(新潮社)など著書多数。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140113-00000006-nkgendai-life


SNSブームは終わりとかありますが、媒体が変わっても今も昔も人がやってる事は変わって無いかと。

単に新しいから飛びついただけであり、今後も新しい媒体が出ればそっちへ流れてくだけだと思いますけどね。

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